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越境(えっきょう)

更新日:2018年12月29日

越境とは

越境とは不動産用語の一種で、建物や付随設備、敷地内の物品が境界線を越えている状態を指します。
特に住宅物件では庭木の枝や蔓が敷地からはみ出ている越境が多く見られますが、隣接する物件に侵入している状態でもあるのでトラブルを避けるためには速やかに対処する必要があります。また、越境は水道管や電気ケーブルなど地下に埋設されている設備も当てはまるので、不動産物件の売買や賃貸契約を行う際は事前の確認が不可欠になります。

越境が原因の近隣トラブルは越境の原因になっている側に問題を解消させる責任が生じます。庭木の枝や建物の設備などはすぐに除去することで事態の改善を図ることが出来ますが、埋設されている設備や建物そのものが越境している場合は大掛かりな工事が必要になります。金銭の負担が大きくなるので、不動産物件を扱う際は敷地内の状況を必ず確認することを心がけます。特に築年数が長い物件は設備の設置基準が現在と異なることが多く、越境の状態になっているケースがあります。また、手入れを怠った庭木の枝が伸びすぎて近隣の敷地内に入り込んでいることもあります。そのため、周囲の美観を改善させる目的も兼ねて速やかに事態の改善を図ることが大切です。

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不動産トラブル弁護士ガイド 編集部

不動産トラブルに関する記事を専門家と連携しながらコラムを執筆中 ぜひ弁護士に相談する際の参考にしてみてください。 今後も不動産に関するお悩みやトラブル解決につながる情報を発信して参ります。

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