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駅より保育園の近さ重視?2018年住まいのトレンドは…

2018年11月27日 公開
駅より保育園の近さ重視?2018年住まいのトレンドは…のアイキャッチ

「2018年のトレンド予測」をリクルートホールディングスが発表しました。
これは、キーワードで2018年のトレンドを予測するもので、「8つの住まい・人材派遣・美容・飲食などの領域における新しい兆候」として発表するものです。
「育住」近接が、住まいの領域における2018年のトレンド予測です。

 

駅との距離より、保育園への距離

共稼ぎ世帯がマンションを買う層では多くなっているため、ますます「駅からの距離」を重要視するようになってきています。
2016年にリクルート住まいカンパニーが調べたデータによると、過去最高に「駅からの距離」を重要視する比率がなったそうです。

一方、非常に「教育環境」を重要視するようにもなっており、この比率も過去最高に2016年になりました。
子育て世帯の中には、私立の小学校に子供が入ったため、住宅をこの小学校の近くで見つけた人もいるそうです。
小学校に通う道路の安全性についても気掛かりということで、可能な限り小学校の近くにしたということです。
仕事をしている母親にとって大きな問題は、子供が預けられるところを確保することです。
子育て世帯についてリクルート住まいカンパニーが調べた結果、約35%の人が「マンションとして学童保育や保育園が設けられている」場合は、駅からの距離については妥協できるというようなものであったそうです。
子育て世代としては、「子供が預けられるところの方を通勤よりも優先する」というようなケースが多くなっており、流れとしては「育住近接」を重要視するようになってきています。

 

近くにあるだけでなく、様々な面での子育て支援も重視

ここでは、「育住近接」というだけでなく、子育て支援も重要視している事例についてご紹介しましょう。

入居する人を優先する保育園が付いている賃貸マンションが登場した

この賃貸マンションは、入居が2018年2月から始まったもので、一緒に認可外保育園が設置されており、入園者としては入居する人が優先されるものです。

「頼り合い」や「ママ交流」をマンションの中で実施している

マンションの中や周りの住民で繋がって、お互いの子供の面倒をみたり、悩みを相談したりするもので、物件の規模に関係なくできる取組みです。
子育てについての交流イベントや情報提供を、毎月1回開催しています。
親子が楽しめるワークショップや地元の子育て支援情報の提供などを行っています。
顔見知り同士で、安心安全に送迎・託児を有料で頼り合う システムを採用しています。

 

子育て支援の物件なども増えています。

子育て支援マンションというのは、現在着目されているもので、子育てが容易な施設、サービス、設備などが整備されていると認められたものです。
この制度は、平成14年に東京都墨田区に最初にできました。
この後、多くの自治体や民間会社が取り組むようになり、全国に子育て支援マンションは拡大しています。

 

特色のある子育て支援

東京都墨田区の子育て支援マンションとしては、制度が平成14年に始まってから現在まで、10棟が認められています。
認められる基準としては、カテゴリーとして住戸内の仕様、管理運営上の工夫、共用部分の仕様があります。
ここでは、評価項目についてご紹介しましょう。

住戸内の仕様としては、ファミリー向けの間取りである、収納力がある、段差がない、床材は滑りにくいものを使う、柱の角がない、指の挟み込みを防止している、コンセントは感電を防いでいる、ホルムアルデヒドについて対策している、床が遮音になっている、トイレは一緒に大人が入れる広さである、材料は汚れにくいものを使う、ことが挙げられます。
管理運営上の工夫としては、送り迎えのサービスがある、ソフト面の一時預かりサービスなどを工夫している、医療機関や保育所と連携している、子育ての相談ができる、子供用品の再利用システムなどがある、ことが挙げられます。

共用部分の仕様としては、スロープを設けている、手すりを子供がつかめるところに設けている、エレベーターは高い防犯性の仕様である、自転車・ベビーカー・三輪車の置き場がある、危ないところへの侵入を防いでいる、転落を防いでいる、ことが挙げられます。
このように、子供のトラブルを防ぐ対策、健康で安全に暮らせる気配り、子育て支援策のソフト面のものがメインになっています。

 

子育てに必要な設備環境って?

ここでは、「子育てにやさしい住まいと環境の基準」というミキハウス子育て総研株式会社のものの内容一覧についてご紹介しましょう。

●住居部分

・洗濯物が雨の日に干せるスペースや設備がある
・子供の作品や絵が飾れるスペースがある
・洗面所やキッチンの水栓が掃除のしやすいシャワー水栓の伸縮式のものである
・子供が成長するにつれて間取りが変えられる
・水遊びやガーデニングができるスロップシンクがバルコニーにある
・一緒に親子で寝られるような7.5畳以上の寝室の広さがある
・ランドセルやベビーカーが置けるところを玄関に設けている
・ダイニングやリビングで子供が勉強できる間取り・広さである
・リビングがキッチンから見渡せる

●共用部・管理体制

・住民が集まれるスペースがエントランスにある
・集会室が充実している
・歩行者と車がマンションの敷地内は分かれている
・水遊びができるところが共用部分にある
・共用部分に子供の泥汚れが落とせるところがある
・監視カメラを設けている

周りの環境

・すぐ近くに多くの交通量がある道路がない
・防犯面・交通面で通学路が安心である
・近くに病院、幼稚園・学校の教育機関がある
このような項目は、子育てだけでなく、豊かな暮らしのために必要なものが多くあります。

 

今話題の育住近接物物件を紹介

旭化成ホームズ株式会社は、従来になかったような価値観を取り込んだ「へーベルメゾン 母力」という子育て共感賃貸住宅を開発して、東京都武蔵野市吉祥寺北町に第1号棟を建てています。
この「へーベルメゾン 母力」は、子育て中の賃貸住宅に入るママたちにとって、普通の保育サービスなどだけでなく、助け合いが気軽にできる仲間がいる、自然と互いの子供を見守れる、社会とよく繋がり、活動を自発的に行いやすいなど、地元とあまり縁がないママ同士を繋いで、地元とも繋がることが、最終的に子育て中のママたちの安心や子育ての喜び、毎日の暮らしの充実に繋がるという考え方をベースにして設計しています。

「へーベルメゾン 母力」は、住まいの特別なものでなく、日本に昔からあった助け合いの共同体を現代に復元した長屋のようなものです。
大切なのは子供の笑顔であり、ママがこのためには笑顔になる必要があります。
子供が信頼することができるような人たちの中で、順調に大きくなる環境が大切ですが、「へーベルメゾン 母力」はこれが実現できるものです。
旭化成ホームズ株式会社としては、近所付き合いが気軽にでき、地元とつながりがある明るいコミニュティのマンションにしたかったそうで、ママ自身も生き生きとコミュニティの中で活躍して、全員で子供をお互いに見守るコンセプトにしたそうです。

また、サービス面においても、入居した後に、コミュニケーションを住民同士で促進したり、地元と子育てファミリーが繋がったりするために、「母力サポーターズ」という「お母さん大学」のネットワークを利用したものを組織して、周りに住んでいるサポーターが地元の情報のサービスや日常的な交流を行うと同時に、自発的な住民たちの集いなどのサポートを行って、入居しているママたちをサポートするシステムも作っています。

例えば、過去には、入居している人の挨拶を兼ねた植樹祭と懇親会を実施しています。
植樹祭では、ブルーベリーの苗木をファミリー単位で植えて、懇親会ではこのマンションに選んだきっかけや自己紹介などを話しました。
この際に出た意見としては、次のようなものなどがあり、懇親会も非常に盛り上がったそうです。

・交流がこれまでの住宅では無かった
・休日は仕事があるため、1人で妻が頑張っている
・教えてもらいながらこのような環境で子育てがしたい
・このマンションを選んだきっかけは、このコンセプトに笑顔で子育てをしたいと考えていた妻が共感したため
・外で遊ぶのが自分の子供は非常に好きで、目を輝かせて共用部分の庭で遊んでいる自分の子供を見て、このマンションにして良かったと考えている

これからも、入居している人、旭化成ホームズ株式会社、母力サポーターズが、イベントなどを共同で開催するそうです。
「母力サポーターズ」は、全ての部屋が完成する1ヶ月前に入居する人が決まって、キャンセルが出るのを待っている人があったそうです。

「母力サポーターズ」の概要

・主なサービスの特徴

入居したい人に対しては、入居者規約と一緒に、共通認識として一緒に生活するために決めた「子育てクレド」という住民憲章を理解してもらうように、面談を入居契約の際に行って、子育てクレドを説明しています。

入居する人からの意見としては、「共通認識によって安心である」というようなものもあるそうです。
「母力サポーターズ」という「ヘーベルメゾン母力」に入居する人をサポートするものを、「お母さん大学」のネットワークをメインに組織しています。
周りに住んでいるサポーターが入居している人を毎月訪ねて、「お母さん業界新聞」というお母さん大学が発行するものを配るなど、コミュニケーションを日常的に図っています。
賃貸物件に入居している人は、地元と繋がりにくいため、地元や入居している人同士が交流するところになる力強い味方になります。
「母力サポーターズ」の活動や入居する際の顔合わせなどによって、コミュニケーションを入居している人同士で図ることを促進します。
この中で誕生するイベントなどの自発的なママたちの集いに対して、まとめ役に「母力サポーターズ」がなりながらいろいろなサポートを行っています。

・主な建物の特徴

ママたちが集まれるお母さんステーションというスペースを、子供たちの遊ぶところが見れるところやそれぞれの住戸までのアクセス動線上に設けています。
雨や日差しを避けて座ることができ、ママだけの掲示板を設置することによって情報が交換でき、コミュニケーションを気軽に図ることができます。
1階のそれぞれの住戸は、入居している人が中庭を通って玄関に行くことができます。
それぞれの住戸の専用庭やリビングに、中庭から繋がっています。
中庭側に生活のメインになるリビングが面することによって、リビングと中庭で気配をお互いに感じあえて、入居している同士が繋がることを促します。
住戸には、生垣を中庭との間を仕切るために設けたり、テラスを奥に設けたりするなどして、十分にプライバシーに対しては気配りしています。
住戸の2階の場合は、居室と外廊下の間に挟むように広めの土間スペースを設けて、緩やかに外廊下と繋がる半屋外のスペースとしています。
居室という生活スペースであるところのプライバシーを保護しながら、パブリックな共用廊下というスペースと繋げることによって、交流を別の住民と促しやすいような設計になっています。

 

駅より保育園の近さ重視?2018年住まいのトレンドのまとめ

「2018年のトレンド予測」をリクルートホールディングスが発表しましたが、「育住」近接が、住まいの領域における2018年のトレンド予測です。
子育て世代としては、「子供が預けられるところの方を通勤よりも優先する」というようなケースが多くなっており、流れとしては「育住近接」を重要視するようになってきています。

「育住近接」というだけでなく、子育て支援も重要視している、入居する人を優先する保育園が付いている賃貸マンションの事例などがあります。
子育て支援マンションというのは、現在着目されているもので、子育てが容易な施設、サービス、設備などが整備されていると認められたものです。
子育てに必要な設備環境については、ミキハウス子育て総研株式会社の「子育てにやさしい住まいと環境の基準」で紹介されています。
旭化成ホームズ株式会社は、従来になかったような価値観を取り込んだ「へーベルメゾン 母力」という子育て共感賃貸住宅を開発して、東京都武蔵野市吉祥寺北町に第1号棟を建てています。

「へーベルメゾン 母力」は、日本に昔からあった助け合いの共同体を現代に復元した長屋のようなものです。

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