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雨水管(うすいかん)

更新日:2018年12月29日

雨水管とは

雨水管とは排水設備の一種で、雨水を排出する用途で埋設されています。従来の下水道は生活排水と雨水を混在させて流していましたが、水量が増えることで処理の負担が増す問題がありました。そのため、現在では降雨で生じた汚水を下水道とは別の排水設備に通して排出するのが主流になっています。

雨水管は建物に付随している雨どいや路上の側溝などに繋がっているので、降り注いだ雨水はそのまま配管の内部を通って近隣の河川に排出されます。下水処理の負担が大幅に軽減される利点がある一方、消毒などの処理は一切行わないので有害物質が混在した場合は河川が汚染される可能性があります。そのため、雨水管には油脂や薬品など、環境汚染に繋がる汚物は流さないように注意するのが社会的なマナーです。

住宅物件の敷地内に雨水管が埋設されている場合、管理責任は物件の所有者にあります。埋設されている排水設備は品質を保つために定期的な点検が必須ですが、築年数が長い物件によっては雨水管が無いケースもあります。また、古い配管設備は劣化が進み、変形や亀裂などの不具合が生じている可能性もあることから、専門業者に作業を依頼するのが適切な方法で雨水管を管理するための心得です。

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不動産トラブル弁護士ガイド 編集部

不動産トラブルに関する記事を専門家と連携しながらコラムを執筆中 ぜひ弁護士に相談する際の参考にしてみてください。 今後も不動産に関するお悩みやトラブル解決につながる情報を発信して参ります。

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