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あんこ業者(あんこぎょうしゃ)

更新日:2018年12月29日

土地や住宅などの不動産取引をする際には売主と買主の間に仲介業者が入って取引を行うのが一般的です。
仲介業者は売主側と買主側に1社ずつ入る場合もあれば、両者の間に1社が入ることもあります。

また、時には売主側の仲介業者と買主側の仲介業者の間にもう一社の仲介業者が入ることがありますが、この業者を『あんこ業者』といいます。ただし、あんこ業者が存在しても売主や買主の手数料負担が跳ね上がるということはありません。なぜなら、不動産取引をする際の仲介手数料には上限が定められているからです。

あんこ業者は売主と買主がそれぞれの仲介業者に払った仲介手数料の分け前を収入としていますが、間に入るあんこ業者の数が多くなると持ち分の協議がまとまりにくくなることがあります。そうなると、売主と買主の契約がなかなかまとまらなくなってしまう可能性もあります。

あんこ業者という言葉が生まれた時代にはまだインターネットが発達していなかったので、業界内で情報の共有があまり進んでいませんでした。そのため、以前はあんこ業者のように情報のやり取りだけで経営が成り立つ業者もありました。しかし、現在は情報の共有化が進んでいますし、仲介業者から直接情報を仕入れることも可能になったのであんこ業者は減少傾向にあります。ただし、不動産情報が広く広まることを嫌がる売主もいるので、現在でもあんこ業者が取引に関与することがあります。

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不動産トラブル弁護士ガイド 編集部

不動産トラブルに関する記事を専門家と連携しながらコラムを執筆中 ぜひ弁護士に相談する際の参考にしてみてください。 今後も不動産に関するお悩みやトラブル解決につながる情報を発信して参ります。

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